人工芝を敷いたのに、しばらくすると芝のあいだから雑草が顔を出してくる。芝が部分的に盛り上がって見栄えが崩れる。こうした失敗の原因は、ほぼ下地にあります。
結論から言うと、土の上に人工芝を敷くなら、下に防草シートは必須です。理由は人工芝の構造にあります。
- 人工芝の裏面には約10cm間隔で透水穴が開いている。ここから雑草が伸びる
- 土・砂の上に敷くなら防草シートは必須。コンクリート・タイルの上なら不要
- 下地シートは被覆下で使うため紫外線が当たらず、半永久的に機能する
- 推奨は 300g/㎡(PET不織布・遮光率99.99%)
なぜ人工芝だけでは雑草が止まらないのか
人工芝の裏面には、水はけのための透水穴が全面に開いています。当社のリアル人工芝では約10cm間隔です。
この穴があるおかげで、雨が降っても水が溜まらず、カビの発生を抑えられます。ベランダや屋上に敷いても排水を妨げません。人工芝にとって不可欠な構造です。
ところが雑草の側から見ると、この穴は光と成長空間の通り道になります。芝のパイルの隙間から入ったわずかな光と、穴から伸びられる余地があれば、雑草は成長できてしまいます。
そして厄介なのは、生えた雑草が人工芝を下から押し上げることです。部分的に芝が浮き上がり、平坦だった面が波打ちます。こうなると、雑草を抜いても芝が元に戻りません。
下地に防草シートを入れるとどうなるか
防草シートを挟むと、遮光率99.99%の層が土と人工芝のあいだに入ります。光が完全に遮られるため、雑草は光合成ができず成長できません。透水穴があっても、その下に伸びる余地がなくなります。
さらに、防草シート側にとっても好都合です。シートの寿命を決める最大の要因は紫外線ですが、人工芝で覆われているため紫外線がまったく当たりません。露出施工なら10年のシートが、被覆下では半永久的に機能します。
つまり人工芝と防草シートは、お互いの弱点を補い合う組み合わせです。
どの密度を選べばいいか
結論としては 300g/㎡ を推奨しています。PET不織布・遮光率99.99%のグレードです。
「もっと厚い 600g/㎡ のほうが安心では」と聞かれることがありますが、その必要はありません。600g/㎡ が必要なのは、シートを露出したまま20年運用する太陽光発電所や、竹・ススキが貫通してくる土地です。人工芝で覆う施工では紫外線劣化が起きないため、300g/㎡ で十分に半永久です。ここで上位グレードを選んでも、性能は変わらず原価だけが上がります。
| 下地の状態 | 防草シート | 理由 |
|---|---|---|
| 土・砂の上SOIL | 必須 300g/㎡ 推奨 |
透水穴から雑草が伸びてパイルを押し上げるため |
| コンクリート・タイルの上CONCRETE | 不要 | 雑草が生えないため。ずれ防止に外周を接着剤か重しで固定 |
| ベランダ・屋上BALCONY | 不要 | 排水口をふさがない割り付けにすること |
| 砂利の上GRAVEL | 推奨 | 砂利に溜まった土から草が出る。砂利を撤去して整地するのが望ましい |
下地のつくり方(土の上の場合)
- 整地・転圧。既存の草を刈り、砕石または山砂で平坦に整地して転圧します。人工芝は薄いので、下地の凹凸がそのまま表面に出ます。ここの精度が仕上がりのすべてです。
- 防草シートを敷設。300g/㎡ を重ね幅10cm以上で敷き、固定ピンで留めます。重ね部は補修・固定テープで貼り合わせておくと、目地からの雑草侵入を防げます。
- 人工芝を仮敷きする。ロールを広げ、全面でパイルの向きを揃えます。数時間〜半日置いて巻きぐせを取ると、継ぎ目が目立ちにくくなります。
- カット・割り付け。裏面から定規を当ててカッターで切ります。障害物まわりは少し大きめに切ってから合わせると、隙間が出ません。
- 固定。外周と継ぎ目を U字ピンで留めます。当社の人工芝には芝と同じ緑色に塗装された U字ピンが24本付属するので、打ち込んだ後もピンの位置がほとんど分かりません。
- ブラッシング。デッキブラシでパイルを立ち上げて仕上げます。
メンテナンスはどうなるか
下地さえきちんとつくれば、その後の手入れはほとんど不要です。芝刈り・水やり・肥料は一切必要ありません。年に数回、デッキブラシでパイルを立ち上げるブラッシングと、落ち葉やゴミの除去だけです。
天然芝の維持管理と比べると、工数は桁違いに下がります。除草作業がゼロになるという点で、管理者が高齢の住宅や、遠方の物件、管理人を置けない施設では特に効果が大きくなります。
シートと芝はまとめて手配できます
当社では人工芝と下地用の防草シート、固定ピン、テープをまとめてお見積りできます。面積をお知らせいただければ、ロス率を含めた必要数量を算出して1本の見積書にまとめます。現場ごとに調達先を分ける必要がありません。
人工芝は芝丈35mm・1㎡あたり44万本以上の高密度タイプ。4色パイルに枯れ芝色を混色しているため、季節を問わず自然に馴染みます。密度と手ざわりはサンプルで確認していただくのが確実ですので、下地用シートのサンプルとあわせて無料でお送りしています。