1,000㎡に防草シートを敷く場合、幅2m×長さ50mのロールなら、面積だけの計算では10本です。ただし、10本で実際の現場を覆えるとは限りません。シート同士を重ねる部分や端部の処理、裁断で生じる余りを含めて、敷き方から数量を確かめる必要があります。
- 実際に敷く範囲の寸法を確認する
- 製品規格から、面積だけで割った数量を出す
- 重ね幅と端部を含めて並べ方を描き、必要な本数に直す
- シートの本数と、購入欄の数量・固定具の数量を照合する
まず「施工面積÷1本の表示面積」で概算する
1本の表示面積は、幅×長さです。例えば2m×50mなら100㎡、1m×50mなら50㎡になります。施工面積÷1本の表示面積を計算し、小数点以下を切り上げると、重なりや裁断をまだ含めない数量が分かります。
次の表は、Green Gearで取り扱う300g/㎡のロール規格を使った計算です。面積だけで比較するための表であり、各現場へこのグレードを推奨するものではありません。
表は横にスクロールして確認できます。
| ロール規格 | 1本の表示面積 | 1,000㎡÷表示面積 | 切り上げた概算 |
|---|---|---|---|
| 1m×30m | 30㎡ | 33.33… | 34本 |
| 1m×50m | 50㎡ | 20 | 20本 |
| 2m×50m | 100㎡ | 10 | 10本 |
この段階の数量で発注を確定しないでください。表示面積の合計が施工面積以上でも、継ぎ目で重なった分は新しい地面を覆いません。曲がった通路や独立した区画では、残った端材を次の区画へ使えないこともあります。
規格・梱包形態は商品一覧・購入ページで確認できます。ロールは「本」、折りたたみ品を選ぶ場合は「枚」と、選んだ商品の表示に合わせて数量を記録しましょう。
20m×50mの区画を、重ね幅込みで計算してみる
ここからは数量の考え方を示す架空の計算例です。現場の施工実績ではありません。次の条件を仮定します。
- 施工範囲は幅20m×長さ50mの、平らな長方形。設備や植栽などの障害物はない
- 幅2m×長さ50mのロールを、50m方向へ継がずに並べる
- 隣り合うシートを重ねる幅は、計算用に0.10m(10cm)とする
- 端部の立ち上げ・埋め込みに使う余長と予備分は、まだ含めない
- 端の余りは切り、別区画へ転用しない
10cmはこの計算の仮定です。Green Gear全製品・全現場の施工指定値を示すものではありません。実際に採用する重ね幅と端部の納め方を、対象製品の施工条件や現場仕様で確認してから計算してください。
10本を並べると、シート同士の継ぎ目は9か所です。覆える幅は2m×10本−0.10m×9か所=19.1mとなり、幅20mに0.9m届きません。
11本なら、継ぎ目は10か所。2m×11本−0.10m×10か所=21mです。この仮定では11本を使って幅20mまで覆い、端の余りを切る計画になります。端部用の余長が必要なら、それを加えた寸法で再確認します。
同じ長さのシートを並べる場合の式
シート幅をW、重ね幅をd、本数をnとすると、覆える幅はW×n−d×(n−1)です。2本目から増える幅がW−dになる、と考えると整理しやすくなります。
今回の幅20mを覆う本数は、(20−0.10)÷(2−0.10)=約10.47を切り上げて11本です。この式は、一定の幅で並べ、長さ方向には継がない場合の計算です。50mを超える施工長、途中で曲がる場所、斜面などへそのまま当てはめないでください。
発注数を変える現場条件を確認する
「すべての現場で一律に何%増やせば足りる」とは決められません。現場を次の項目で分け、寸法入りの簡単な図に書き込みましょう。
| 確認する場所 | 数量を考えるポイント | 図面やメモに残すこと |
|---|---|---|
| 細い通路・複数区画 | 幅の余りを他の場所へ使えるか、区画ごとに切り分けて考える | 区画別の幅・長さ、使い回せる端材の寸法 |
| 長手方向の継ぎ目 | ロールの長さを超える場所では、長さ方向の重なりも必要になる | 継ぐ位置と指定の重ね幅 |
| 塀際・縁石・端部 | 立ち上げや埋め込みを行う場合は、その寸法を加える | 端部ごとの納め方と必要な余長 |
| 樹木・支柱・排水桝 | 敷かない面積を単純に差し引かず、切り込み・補修用の材料も確認する | 位置・大きさと周囲の処理方法 |
| 斜面・起伏 | 平面図の投影面積だけでは、地表に沿う長さが分からない | 地表に沿う寸法。安全に実測できない箇所は未確認と記す |
幅2mの方が並べる列を減らせても、狭い通路では余りが大きくなる場合があります。資材の搬入・持ち運びや施工する人数も含めて、幅1mと幅2mを比較してください。グレードは本数の少なさで決めず、雑草・仕上げ・利用条件に合う候補を防草シートの商品情報から選びます。
ロール数・購入欄の数量・固定具を取り違えない
「必要なシートが11本」と「カートの数量が11」は、選択した販売単位によって意味が変わります。例えば商品名が「×3本」の規格を数量2で注文すると、シートは合計6本です。見積書では幅×長さ、1販売単位あたりの本数、注文数量、合計本数を分けて確認します。
シートの数量が決まっても、ピン・ワッシャー・テープの数量は別に計画します。外周や継ぎ目の長さ、地盤、固定方法が関係するためです。特に230g/㎡の防草シートはシート単体で、固定ピン・ワッシャーは別売りです。必要資材は固定具のラインナップでも確認できます。
- 用途と仕上げに合う商品を選んだか
- 区画ごとの寸法と、実測・概算の区別を記録したか
- 重ね幅、長手の継ぎ目、端部の余長を含めたか
- 端材を使える場所と、使えない余りを分けたか
- シートの合計本数と購入欄の数量が合っているか
- 固定具・補修材・予備分を含める範囲を決めたか
見積に必要な現場情報の全体像は、法人見積で伝える7項目にまとめています。会員登録済みの方はお問い合わせページから寸法や未確認の条件を添えてご相談ください。未登録の方は会員登録からお進みいただけます。
必要数量についてよくある質問
1,000㎡なら2m×50mを10本注文すればよいですか
10本は、表示面積だけを足した場合の数量です。重なりや端部を含めて足りるかは別に確認します。本文の20m×50m・重ね幅10cmという仮定では、端部の余長を含める前でも11本になる計算です。
1m幅は2m幅の本数を2倍にすれば足りますか
必ずしもそうなりません。幅を狭くすると継ぎ目の数も変わるため、同じ面積でも重なる部分が増えます。使う幅ごとに並べ方を描いて計算してください。
余裕を10%見ておけば十分ですか
十分とは断定できません。重ねる長さ、区画の形、裁断と端材の転用、端部の処理によって変わります。概算で余裕率を使う場合も、その率と未計上の項目を明記し、割付を確認してから発注数を決めます。
正確な寸法がまだ分からない場合はどうすればよいですか
分かっている範囲を概算として記し、未確認の長さ・幅・障害物を整理してください。概算数量は予算検討に使い、現場確認後に正式な数量へ更新します。
規格確認日:2026年9月30日。寸法・販売単位の確認先:Green Gear 商品一覧。計算値は本文に示した仮定から算出しています。重ね部・端部を施工条件に含める考え方の参考:株式会社グリーンフィールド「防草シートの施工方法」(他社製品向け資料であり、Green Gear製品の施工指定ではありません)。